首都圏大地震による影響を考える

 関東地方は戦後60年これといった大地震に襲われることもなく、平穏無事に過ごしてきた。これは天佑だ。敗戦に見舞われた首都への恵みであった。
それも時間の問題ではある。やがては太平洋トラフも黙々と動き出すし、相模トラフも黙ってはいまい。
 気になるのは、インフラが寸断された時の振る舞いである。地震による直接被害を生き残れたとしても、大都会人である自分はどう生き延びればいいいか、皆目想像できないのだ。

 東京都内に留まれと政府はいうが、そんな設備やスペースがあるわけではない。
 携帯が切れたらどうすればいいか、分かってる人などどこにいるだろう?
だいたい、すべて電気電子製品なしにやってけないように我らの生活能力は狭められている。長時間停電でどうするのだ。どうしたらいいのだ。
 余計なお世話かもしれないが、ウォッシュレットボケしていて、トイレすら儘ならない御仁は多いんじゃなかろうか。
 歩いて移動はデスマーチになるであろう。歩いて何十キロを帰れるか?それに水分補給もままならないだろう。
 おまけに主要幹線は閉鎖か渋滞か、それとも破壊されているかだ。阪神大震災のような高速道路の倒壊はどこかで起きるだろう。首都圏の鉄道は不通になるのは当然だ。
乱立している首都圏の超高層ビルもどれだけが未傷でいられるだろうか?
今回がはじめての実試験になるのだ。
 そうだ。東京への大地震の襲来は、何もかもが初めての体験でありインパクトとなるのだ。
 諸君、心せよ!