日本の火薬小史

 群馬県高崎市岩鼻は日本の火薬発祥の地として知られる。戦前まで陸軍岩鼻火薬製造所があった。そこが製造の現場であった。危険な製品の製造はもうないか、もしくは他の場所に移っているようだ。
 それでもここには関連企業の日本化学工業(戦前の日本火薬製造株式会社)がある。
 1906年にダイナマイト国産化にも成功する。そう!ニトログリセリンだ。その化学式はシンプルである。

ニトログリセリンは、なぜか狭心症の薬ともなり、晩年のノーベルも服用したとか。なぜ心臓に効くのか、その経緯は参考図書を見られたい。



 その後、ドイツがTNTを開発する。これも強力な火薬であり、破壊兵器の主流になる。その化学式はバケモノに似ている。




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 他方、海軍は東京は板橋に火薬製造所を持っていたそうだ。市街地に近いイメージがあり、何ともおっかない。

 ということをこの本で勉強させてもらいました。

火薬が心臓を救う―ニトログリセリン不思議ものがたり

火薬が心臓を救う―ニトログリセリン不思議ものがたり